雲城水の紹介

当店ではコーヒーを抽出するのに、福井県小浜市一番町の名水「雲城水」を使用しています。
雲城水は「ふくいのおいしい水」にも選出されている、大変美味しい水です。
平成20年6月には、洞爺湖サミットにちなんで環境省から「平成の名水百選」に選出されました。

雲城とは雲浜の城下町の意味です。
地下30mに水脈が存在するこの水は、旧小浜漁港のすぐそばから湧き出ているにもかかわらず非常に美味な淡水であり、地域住民に愛飲されています。

昭和24年に雲城高等小学校(現在は廃校)の同窓会によって一番町に設置され、時折場所を変えながら、この水は地域の人々に親しまれ生活に密着してきました。

一番町は古来より清水湧き出る豊水の地として知られていました。
各戸に掘り抜き井戸があり、そこから夏は冷たく、冬は温かい恵みの水が絶え間なく流れ出ていたと言います。
一番町の地下水の特徴は、水量が豊富なために常に水が湧き出てくるところにあります。
井戸と言えば、つるべやポンプで汲み上げるイメージでしょうが、雲城水を含めた一番町の地下水は、自然圧によって流れ出ている湧水です。
現在の雲城水も前述のように30mもの地下から自噴しているのです。

この利便性は水の利用者にとって、まさに恵みです。
反面、水禍に襲われることも多く、大雨が続けばたちまち街中が水浸しとなり、大きな被害が出たそうです。
そのため、水天宮をお祀りし、毎年7月23日、水に対する報恩感謝と水難除けの祭典を行っています。

雲城水を使用した酒が毎年数量限定で販売されており「百伝ふ(ももつたう)」のブレンド名がつけられています。
雲城水は源泉から百年かけて地下水脈を流れてくるとの伝説があるので、「百伝ふ」の百はここからつけられたものです。
また、水源のある場所は百里ヶ岳であるのも面白いところです。
なにかと百に縁のある雲城水を使った商品にふさわしい名前だと思います。



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